プエラリアミリフィカの歴史再発見

美乳効果とバストアップの両方が期待されているプエラリアミリフィカ。
女性のための植物といって過言ではないほど、様々な女性の悩みを解決してくれます。
そのプエラリアミリフィカの歴史を、「研究」の観点で紐解いてみようというのが今回の趣旨です。

世の中には、星の数ほどの美容成分が発見されています。
それらは、多くの研究者によって効果・効能が認められ、様々な商品に加工されて私達の手元に届いています。

有名なプエラリアミリフィカも同様なのですが、プエラリアミリフィカ研究において、日本人が大きく関わっている事をご存知でしょうか?
歴史的な現地の背景によって研究が頓挫し、ウヤムヤになったとも考えられたプエラリアミリフィカの研究を再開し、その効果・効能を世界に知らしめた日本の研究チーム。

今回は、そんな歴史を紐解きながら、プエラリアミリフィカを皆さんにご紹介させて頂きます。

頓挫したプエラリアミリフィカの研究

プエラリアミリフィカは、葛科の植物です。
植物の根(球根)に薬効成分が含まれており、それを乾燥させて粉末にするなどして活用されていました。
球根の大きさや、ツルの長さで品質を見分けることが難しく、よく似た毒草もあって、有識者でも見分けることが非常に難しい植物なのですが、ベトナム戦争勃発によって気軽に散策することができなくなります。
高い品質のものを研究できなければあまり意味がなく、研究したくても出来ない状況に陥りました。

兵士の薬・日用品として活用されたプエラリアミリフィカ

研究は頓挫しましたが、プエラリアミリフィカ自体は昔から活用されてきた植物として、現地では知られていました。
ツルや葉はカゴ等の日用品として活用され、根を乾燥粉末加工した物が薬として利用されていたそうです。
本来ならば、平和に利用され世界で役立つことを夢見ていた研究結果が、皮肉にもベトナム戦争によって必要以上に利用され、プエラリアミリフィカ獲得のため兵士によって散策されたという歴史も持っています。
それだけ、現地では馴染みのある植物であり、有効な薬品だったという事ですね。

立ち上がった千葉大学薬学部の石川教授

そんな中、千葉大学薬学部の石川教授が、1969年頃に発見されたプエラリアミリフィカの成分について研究を再開します。
ウヤムヤになったままの研究結果が本当はどうなのか。
確かに効果のあるものならば、その真偽を確かめたい。
そんな思いから石川教授は研究を開始します。

決して商売などがきっかけではなく、純粋な知識欲と探究心から、研究が再開されたのです。

石川教授は、タイのチャイヨウ教授を通じて、本物の資料(プエラリアミリフィカ)を入手することに成功し、きちんと研究することが出来るようになったのも奇跡です。
植物や生薬の成分研究において、本物を入手することは非常に大切で、それがまがい物や類似物になってしまうと、中の成分がどうしても違ってきてしまいます。
プエラリアミリフィカの研究をしたくても、本物を入手出来ずに断念した研究者も多いと聞きます。

こうして、石川教授によってプエラリアの研究が推し進められ、確かに強力な植物エストロゲンが存在することが突き止められました。
1960年代に発見された成分が1990年代に再び注目を集め、世界各国の研究者に影響を与えたのです。

私達が毎日利用するプエラリアミリフィカ。
その成分と効果・効能は、日本人の手によって確かめられたのです。
世界各国で尽力していただいている研究者の方々に感謝の気持ちを持って利用しても、バチは当たらないのではないでしょうか。

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